多機能でも品質が低ければ、使いものになりません。
品質は、プロダクトレベルとサービスレベルの、２つの側面から向上させています。

プロダクトレベルでは最終的に結合試験をおこない、問題がないことを確認しています(パッケージ内に資料として、取扱説明書等と一緒に同梱しています)。また、複数名でUIテストもおこなっています。

サービスレベルでは実際に当掲示板アプリを運用して問題がないことを確認しています(泳げ飛べ歩け！BBS)。実務として実際に使ってみないと(特に、エンドユーザに実際に使ってもらわないと)、その機能の本当の品質は分からないからです。

また、機能間の依存関係が強いと、あちらを無効にするとこちらが動かないなど、多様なサービスに柔軟に応えられなくなります。
依存関係は、ひとつひとつの機能を可能な限りモジュール化することで、運用サイド(管理者)は基本的に管理画面から「ON/OFF」を選択するだけで機能単位で取捨選択することができるように設計して作りました。

ゲストブックや足跡帳、一言メッセのような用途で使われる場合はほとんどの機能がいらなくなるので、その場合は管理画面の「基本設定」から不要な機能(「子スレッド返信許可フラグ」や「アイコン利用フラグ」「添付ファイルモード」等)をOFFにすることで再現できます。

プログラムの部分とHTMLで表示する部分を分けているので、見た目の変更であればHTMLを担当しているテンプレートやCSSを修正すれば自由に変更することができます。

また、投稿や削除の際の管理者通知メール(ON/OFF可)もテンプレート化されているので文言を変更するのも簡単です。

はい、できます。ファイル形式別に「埋め込み型」と「添付型」が選択できます。

「埋め込み型」とは、いわゆるインライン表示で、HTMLの中に直接埋め込むことで表示や再生を可能にします。<object>タグで埋め込む場合はclassid、codebase、pluginspage属性も一括指定できます。
「添付型」はいわゆるダウンロード形式です。ファイル形式によって、例えばエクセルや圧縮ファイルはダウンロード形式、Flashや画像はインライン表示という棲み分けが可能です。

また、特定のファイル形式の場合は「独自のテンプレートを使って表示」する、ということもできます。指定できるファイル形式は無限です。途中で削除や追加、変更も可能です。

はい。埋め込みを許可する動画配信サイトのドメインを指定(複数可能)することで、youtube以外であってもその動画サイトにアップされている動画を投稿スレッド内に埋め込むことができます。

この機能を利用して、お気に入りの動画を共有する掲示板としても活用できると思います。

管理画面の「EXIFコード編集」から表示させたくないEXIFタグを「除去」に設定すれば、好きなタグを残したり消したりできます。

最初に「絞り値」タグを表示させていたけど、運用途中で表示させない方針とした場合も、途中から「除去」を選択すれば既存画像内の「絞り値」情報も非表示に統一されます。

管理画面から、画像はそのままでEXIFだけ削除する、などの個別対応も可能です。

投稿のたびに投稿者は、管理者が決めたスキルリストの中から好きなものを成長させることができます。
成長が一定のポイントに到達すれば、そのスキルのレベルがあがります。また、各スキルのレベルを総合的に評価して、その投稿者には特有のランク(称号)が付与されます。

たとえば(下図参照)、スキルリストに「ちから」「やさしさ」「おかね」を設定します。「ちから」のレベルは10ポイントごとにそれぞれ「ただのへなちょこ」「まるであらくれもの」「臨界に達したプルトニウム」、「やさしさ」はそれぞれ「かつ無力」「こ、言葉の魔法使いだ」「ガンジー100人」、「おかね」が「ビンボー(しかもブサメン)」「愛車はセダン」「そしてオイルマネーでつやつや」と設定しているとします。
投稿者が毎回投稿時に「ちから」を成長させていれば、10回目の投稿で「ただのへなちょこ」から「まるであらくれもの」にレベルアップします。

ランクに、総スキル0ポイントが「凡人」、総スキル10ポイント(ちからに10ポイント、やさしさに0ポイント、おかねに0ポイント)が「不良」と設定していれば、投稿者のスキルランクはこの時点で「凡人」から「不良」(各スキル=ちから:まるであらくれもの、やさしさ:かつ無力、おかね:ビンボー(しかもブサメン))にランクアップします。

リスト＼レベル ０～９ポイント １０～１９ポイント ２０～ポイント ちから ただのへなちょこ まるであらくれもの 臨界に達したプルトニウム やさしさ かつ無力 こ、言葉の魔法使いだ ガンジー100人 おかね ビンボー(しかもブサメン) 愛車はセダン そしてオイルマネーでつやつや ランク＼必要ポイント ちから やさしさ おかね 凡人 ０ ０ ０ 不良 １０ ０ ０ 善人 ０ １０ ０ トルネコ ０ ０ １０ スター １０ １０ １０

あるユーザ　総投稿回数:10回 ちから:10 やさしさ:0 おかね:0 ランク: 不良 ちから まるであらくれ もの やさしさ かつ無力 おかね ビンボー(しかもブサメン)

ランクの高い投稿者からユーザスキル一覧に掲載されます。スキルレベルとスキルランクはそれぞれ名称以外に説明もつけられるので、よりユニークな成長を誘導できます。

もちろんスキルリストに「CMで見て」「新聞で見て」「ネットで見て」「その他」として、商品購入時のアンケートに利用してもよいと思います。

管理画面の「アイコンコード編集」で各アイコン画像に名前やパスワードを設定できます。その際に、パスワード付アイコンを「プレゼント用」で登録すると投稿完了時にランダム(確率は管理者で設定可能)で当選して、そのパスワードを教えられます。
投稿者は次回からそのパスワードを使って、他の投稿者が使えないアイコンが利用できます。なお、「プレゼント用」ではなく「管理者用」とすると、アイコンプレゼントには使用されないので、管理者限定のアイコンとして利用できます。

子スレッドにレスをつける場合、レスをおこなう返信ページでは、デフォルトで表示される子スレッドは「返信対象の子スレッドが1つ」です。これは「ユニーク」というボタンに該当します。
「オール」というボタンを押すと、「すべての子スレッド」が表示されます。
一方、「ルート」というボタンを押すと、家系図で末端の子供が家長に辿るときに経由した「血縁者」のように、その返信対象の子スレッドが親スレッドに辿り着くまでに「返信で関連した子スレッドのみ」が表示されます。
分かりづらいと思うので図解します。黄色く塗りつぶした部分が、そのモードで表示されるスレッドです。

当掲示板アプリをホスティングサーバ会社などからレンタルしているとき、セキュリティ面からWEBサーバがセーフモード設定で動いていて、アプリケーションの動作に制限がかけられている場合があります。
その制限を気にせず動かすことができるような仕組みです。当アプリケーションはクロスセーフモード対応なので、ご利用のサーバのセーフモード設定によって機能が制限されることがありません。
ただし、それにはホスティングサーバ会社がPHPを、apacheのモジュールとしてだけでなく、cgiとして実行することでセーフモードを解除できるようにしていることが、条件になります( 例 )。

画像ファイルをアップロードする際、投稿者の好みで画像を編集することができるようになります。
編集にはオープンソースのImageMagickを使用しています(soulBBSと一緒にダウンロード可能です)。
これは便利な画像編集ツールで、編集コマンドに与える引数をいろいろ変更することでさまざまな画像編集がおこなえます。これをライブラリとして取り込むことで、soulBBS内の機能として利用することが可能になっています。
デフォルトではround blur(円形ぼかし)をおこないます。
サンプル掲示板の投稿フォーム内「画像レタッチ」をONにすることで、画像にround blur(円形ぼかし)がかかります。

投稿者が画像などのファイルをアップロードする場合、投稿が確定するまではその画像は一時領域に置かれます。
投稿しなかった場合、その画像はそのまま一時領域に残ってしまうため、クーロンバッチで一定間隔で不要画像の掃除をおこないます。
サーバをレンタルしている場合などはクーロンによるバッチのスケジュール管理ができないことがあるので、そういった場合は管理画面から手動で実行できるようになっています。
クーロンには一定期間経過したスレッドに返信できなくさせる機能(オプション)も含まれています。

掲示板の利用状況をgoogle analyzeなどのWEB解析ツールを使って管理したい場合、管理画面の「WEB解析コード設定」で解析コードを入力すれば、自動ですべてのページに解析コードを埋め込むことができます(管理画面除く)。
これによって、解析コードを埋め込むためのわずらわしい手作業を減らすことができます。

スキルがアップしていくと、スキルが今どのくらいなのかがひと目で分かるスキルバー画像も更新されていきます。
更新は内部で自動でおこないますが、同じ更新が発生しないようにキャッシュ領域に溜めていき、すでに既存のスキルバーがあればそれを利用することで効率よく管理しています。
しかし、スキルリストやスキルレベルを変更すると、それまで溜めていたキャッシュと不整合が生じるためにキャッシュが自動的に初期化されます。
普段は意識せず運用できますが、最初に設定した以降はスキルを変更せず、多様なスキル設定で長期間運用していると膨大なキャッシュとなるので、あまり利用頻度のないキャッシュなどは再び必要になった時点で内部で作成させることによりディスク領域を軽減できます。
その場合には管理画面の「その他」からスキルバーリフレッシュをおこなうことで手動でキャッシュを初期化できます。また、現在いくつのキャッシュがストックされているかもひと目で確認できます。

訪問自体を禁止することと投稿を禁止することの２種類の禁止設定ができます。訪問を禁止する場合はIPやホストで指定します。投稿を禁止する場合は、IPやホスト、またはHN、またはメールアドレスで指定します。
また、特定の禁止ワードを設定して、それが含まれる場合は投稿できないようにすることも可能です。
それと、予期せず炎上やトラブルがおきたり、サービスを終了する場合など、投稿や返信を包括的に停止させたい場合も、管理画面から簡単に「ロック」することができます。

操作できる項目は膨大です。しかし、自由度をあげたかったためこれ以上減らせませんでした。
運用行程で、わざわざサーバにログインして直接修正したりFTP接続して更新したりするコストはできるだけ軽減できるよう心がけました。
ここではセキュリティの都合から管理画面はキャプチャでのご紹介ですが、CSRFなどによる管理者権限を狙った不正操作を防止する対策は導入済です(キャプチャにしているのは悪意ある訪問者にソースコードから不要な解析をされるリスクを極力減らしたいためです)。

データベースはMySQLかpostgreSQLが必須です。
活発な掲示板や多種多様な機能をONにして利用される場合には、膨大なテキストやスレッドに付属するいろいろな情報の関連づけに関するコストから、データベースを使用した方が適しています。
大抵のホスティングサーバにはMySQLかpostgreSQLが利用できるようになっていると思うので、敷居もそれほど高くないと思います。
ただ、DBに触れるのが初めての方は初期設定が最大の関門かと思います(パッケージに同梱した取扱説明書に手順は明記していますが)。そこさえクリアできれば普段はDBを利用していることをまったく意識せず運用できます。

パッケージに同梱したREADME.txt内のIDとパスワードを使ってフォーラムに報告してください。
対応後は修正パッチまたは修正済のパッケージをそちらにアップしますので、バグを報告されない場合もときどき確認してみてください。
フォーラムでのサポートは無料ですが、一個人での対応のため限度があります。そのためなかなか期待どおりの対応ができない場合があることをご了承ください。
また、フォーラムは実際の利用状況を見ながら調整していきたいと考えています。